はじまりは、
木箱に落ちた鳥のフンでした。
私たちと猫の出会い。 それは鳩の糞害がきっかけでした。
もともと私たちは、京都府舞鶴市で輸出用木箱製造を営む小さな会社でした。
当時、私たちは鳩の糞害に悩まされていました。
工場の屋根に止まっている鳩のフンで出荷前の木箱が汚れてしまい、社員はその補修作業に追われていました。
「鳩の糞害をなくすためにはどうすればいいのか?」
みんなが悩んでいたところに、弊社代表が他の会社の社長から、"猫を放し飼いしたら鳩が寄り付かなくなる"という話を聞きつけました。
そこで、知り合いから 1 匹の子猫を譲り受け、 ネズミ狩りならぬ鳩狩り用の猫として、 事務所で育て上げることにしました。
名前はみーちゃん。
いざ育てていくと社員たちはたちまちみーちゃんの虜になりました。つぶらな瞳、 動いているものを追っかけずにはいられないハンターの習性、
そっけないふりして時に見せる愛情たっぷりのスキンシップ。
みーちゃんの行動は、私たちに本来の目的を完全に見失わせてしまいました。
「この子を、フォークリフトが行き交う危険な工場内に放つことなんてできない」
その姿を傍目で見ていた代表も従業員の声に反対することはできませんでした。
結局、大きくなったみーちゃんを工場内で放し飼いにすることはなく、
事務所内でそのまま飼うことになりました。
一方で、当社は経営面での岐路に立たされていました。
輸出用木箱という商材は世界経済の影響を受けやすく、円高などの影響で顧客の輸出量が落ち込めば、否応なしに当社の売上も落ちてしまうというビジネスモデルでした。
「外部環境の影響を受けず、自分たちの力でコントロールできるビジネスを作ろう」
これが代表の悲願でした。
とはいえ、もともと一般消費者向けの商品を作った経験などなく、社員たちは悩みました。
「京都は竹の自生林が多いから、竹を伐採して何か商品はできないか?」
「木箱を作る際にに出た端材を活用して何か作れないか?」
色々検討するも、答えは出ませんでした。
そんな中、みーちゃんのうんちの匂いが気になるという社員の声が上がりました。猫は肉食なのでどうしてもうんちの臭いが気になります。
「みーちゃん用のトイレカバーを木材で作れないか」
とある社員がそんなアイデアを出しました。
いざ作って猫トイレに被せてみると効果は抜群。事務所に充満していた臭いは大幅に軽減されました。
「これをネット販売してみてはどうだろうか?」
これがNEKOIRIの先駆けでした。
この商品を自社サイトで売り出してみたところ、1年間で数個売れました。
数個売れたくらいでは商売としては成り立ちませんが、我々は歓喜しました。
消費者向けの商品作りが素人同然の私たちが企画した商品をインターネットで買ってくれる人がいる!
その事実は我々の大きな自信につながりました。
100年以上、当社が扱ってきた木材。そして、偶然にも必要に迫られ引き寄せられた猫という存在。
この2つを掛け合わせた商品で、私たちは誰にも負けない商品を作っていく!
2022年3月31日。NEKOIRIプロジェクトの始まりです。




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